ポイントでの電圧降下

 大規模のレイアウトでは電圧降下がおきないよう、複数のフィーダーを準備すると思います。
 今回の小型レイアウトプランでも、エンドレスのキャップの前後でスピードが落ちることがありました。

 はじめはポイントの補助レール(S60)のジョイントの不具合かとも思いましたが、他にも原因があるようです。

ポイントの抵抗値の測定
手持ちのポイントの通過側の抵抗を測ってみます。すると、それぞれのポイント毎に微妙に値が異なります。

抵抗値(Ω) ポイントA ポイントB ポイントC
直線(正位) 5 6 4
カーブ(反位) 4 6 7

 手持ちのテスターがおもちゃに近いため、値はおおよそです。一応、同じ場所をさわれば0Ωになるのですが。テスターのリード線やピンの接触など測定に不安定なところもあります。

ポイントの外見から推測するとこの抵抗値にはトングレールの接触抵抗は関係ないので、ポイント内部の接点と配線によるものと思います。

Tomixの旧いパワーパックを使っています
それでは車輌を運転すると、大体どのくらいの電圧・電流なのでしょうか?

  岳南5000系 国鉄119系 DD13    EF57   
電圧(V) 4.8 4.4 4.2 4.6
電流(mA) 100 130 120 130

 組み合わせによっては、ポイント2段で約1.7V(=130mAx13Ω)の電圧降下となってしまいます。
 側線であればあまり気になりませんが、エンドレスでギャップの前後となると、ハッキリとした違いが出る訳ですね。


 今回のレイアウトでは、カーブ側の抵抗値が最小のポイントAと直線側の抵抗とが最小のポイントCをエンドレスに組み込むこととしました。
 これで、ギャップ前後の電圧降下は少しは気にならなくなりました。


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